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モザンビークの武器アート「椅子」「バラを持つ恐竜」が本学へ寄贈
6月6日(金)、武器アート「椅子」と「バラを持つ恐竜」の寄贈式がブリット記念ホールで執り行われました。NPO法人四国グローバルネットワーク(代表理事:竹内よし子氏)からこの度本学へ寄贈されたもので、作者であるモザンビーク人アーティストのフィエル?ドス?サントス氏と学生3人を交えたトークショー、学生70人とアルミホイルを使って「平和」を創作するワークショップも開催されました。
アフリカ南東部のモザンビークでは、内戦時(1976年?1992年)に世界各国の武器が流入していましたが、モザンビーク?キリスト教協議会(Christian Council of Mozambique)の主導によって鍬などの農具や自転車、ミシンといった生活必需品と武器を交換する「銃を鍬へ」プロジェクト(旧約聖書イザヤ書第2章第4節に基づく)が1995年から行われました。このとき交換された自転車には、上記NPO法人の前身である、えひめグローバルネットワークが送った松山市の放置自転車も含まれていました。
回収された武器を分解?解体し、すなわち殺戮の道具から平和のメッセージを伝える作品へと変換して作られたのが武器アートです。聖心女子大学グローバル共生优德体育,优德w88体育app所は、2018?19年に「武器をアートに」展を実施し、動画制作も行っていますが(「インタビュー”武器をアートに”」)、この時に寄贈された同じく上述のフィエル?ドス?サントス氏による武器アート作品「愛のメッセージ」に、このほど新たに「椅子」と「バラを持つ恐竜」が加わることとなりました。これら3作品はどれも実際に近づいてみると、そこに「銃」のパーツが用いられていることが分かりますが、もはやそれは人を傷つけることを目的とする「武器」ではありません。これらの3作品は、聖心グローバルプラザ1階のBE*hiveで常設展示され、一般公開中です。戦後80年となる今年、武器アートを通じてしばし「平和」について想いを馳せる機会となることと思います。一人でも多くの方にご覧いただけることを願っています。
(グローバル共生优德体育,优德w88体育app所副所長 石井洋子)


