1年次の学びで得たもの
1年次に幅広い分野を履修できたことで、自分自身の興味と可能性が広がり、大学ならではの学びそのものの面白さに繋がったと感じています。コロナの影響でオンライン中心の授業でしたが、グループワークでリードしてくれる先輩や、先生と密にコミュニケーションを取る機会も多く、不安を感じることがありませんでした。特に1年次生だけが履修できる基礎課程演習では、学科を超えた友人ができましたし、先生方が大 学生活の悩みやレポートについて親身に指導してくださったので、安心して大学生活をスタートすることができました。
専攻を考えるにあたっては、1年次に受けた「英語の世界」の授業がとても印象に残りました。同じ英語の授業でも、文学、メディア、発音法や音声学など、アプローチの方法が多岐にわたっており、英語文化コミュニケーション学科の幅広さと奥深さを強く感じました。
また、授業内容だけでなく、学科ごとの特色を感じることができたので、その上で自分が何をどういう仲間と一緒に学んでいきたいかを考える手がかりとなり、専攻に進んでからギャップに悩むことはありませんでした。
刺激しあう環境だからこそ自己成長ができる

もともと幼い頃から英語を習っていたこともあって、将来は英語を使った仕事に就くことを目指していました。専攻した英語文化コミュニケーション学科では、英語を学ぶというよりも、多様化する社会のなかで、どうしたら英語を活用して自己形成していけるかを学べることに魅力を感じました。
学科には、帰国子女の学生もいますし、留学も盛んです。ネイティブの先生とのコミュニケーションも問題なく英語でやり取りする学生もいるなかで、自分自身は英語が得意だったとはいえ、レベルの違いを感じることもありました。ただ少人数ということもあり、自然と助け合う雰囲気があるため孤立することなく、逆に刺激を受け、学修意欲が高まったように感じています。
英語力向上については、1年次から加入していたESSサークルで、スピーチとディスカッションのセクションに所属して、英語を日常的に使っていたことも役立っていると思います。
ゼミでは、映像や文学のテクストを利用して、登場人物の台詞や行動について、時代背景や社会状況などから考察する优德体育,优德w88体育appをしています。英語力も鍛えられますが、内容を心情にフォーカスして考察することで、より深く物語を理解する力がつきました。また登場人物にはそれぞれの考え方があり、自 分にとって価値があることでも、他の人にとっては価値があるとは限らず、相手の気持ちを汲むことの大切さを実感できるようになったように思います。
そのことは、サークル活動の中でも実感しました。先輩から部長職を引き継ぐにあたって、先輩は一 方的に教えるのではなく寄り添って、私の不安に耳を傾けてくださいました。聖心では、相手に寄り添うことを当たりまえのこととする雰囲気が大学全体に感じられます。そのマインドを私も後輩に引き継ぐとともに、社会に出てからも大切にしていきたいと考えています。
相手の気持ちを汲むことの大切さを学んだ
「女性のキャリア形成」の授業では、結婚、出産、育児など女性特有のライフイベントと仕事との両立について、具体的なライフプランを考えるひとつの指針を得ることができました。日本ではこれまで結婚すると、家事?育児は女性が担うものというイメージがあり、自分自身も結婚することで、それまでに築いた自 分のキャリアが停滞することへの不安を感じていました。でも授業のなかで、いまは男性も家事育児に積極的に関わる人が増えていることや、先生方が具体的なご自身の体験を踏まえてお話してくださったことで、リアルなイメージをつかむことができ、女性が多く、長期にわたって活躍し続けることが出来る航空業界をめざすきっかけになったように思います。
また、具体的に就職を考えたときに、自分自身の強みがどこにあるのか、何を軸にして就職活動をしたらいいのか、迷いが生まれた時期がありました。そんなとき、キャリアカウンセラーの先生に、自分を俯瞰して客観視すると同時に、周りに左右されず自分自身を見失わないことが大切だと教えていただき、毎週のように先生と話すことで、自己成長している実感も生まれました。自分だけのために時間を割いて寄り添っていただき、聖心ならではの手厚いサポートが受けられたことに感謝しています。こうした経験が、航空業界で私も心を砕いて人に寄り添って働きたいというモチベーションに繋がったと思っています。
ただ、実家が能登地震で被害にあっているなかで、自分のことだけに注力していいのか煩悶する気持ちもあったのですが、初代学長であるマザーブリットの「社会のどんな場所にあってもその場に灯をかかげる人になりなさい」という言葉に励まされ、頑張ることが出来ました。
この言葉は私の大切な羅針盤となっています。
聖心で学んだ、人のために惜しみなく自分の力を注ぐことで社会の役に立つよう、これからも自己研鑽を積んでいくつもりです。

- 英語文化コミュニケーション学科
※所属?肩書きを含む記事内容は、インタビュー時(2024年)のものです。