他者と共有することで向上する学び
リベラル?アーツ教育を実際に受けて感じたことは、例えば哲学で学んだサルトルのいう自我と他我の関係が、近代文学を読んだ際に応用できたり、国際交流学科で学んだ社会情勢と教育問題が関係していたりと、一見異なる分野の学問が断続的かつ有機的につながっていることに気付いたことです。
レポートの書き方を学んだ1年次の前期には、客観的根拠を持った説得力のある文章を作成する力や、論理的思考力を養うことが出来たと感じています。
授業で特に印象に残っているのは「近代文学优德体育,优德w88体育app」です。作品の解釈は読者の想像にゆだねられているという担当教授の言葉に刺激を受け、文学をより深く考察し、想像力を養いたいと思い、専攻は日本語日本文学科に進みました。またこの授業では、学科に所属する2年から4年までの学生と一緒に授業を受けるため、先輩方と意見交換できる刺激的な経験となりました。
ディスカッションが多い授業のなかで、異なる価値観を受け入れる重要性を実感

?本語?本?学科は、必修の授業科?が少なく、3年次まで専?を決めずに幅広く勉強することが出来ます。また、??的な講義というよりも授業のなかで学?同?で意?交換することも多く、?分では想像できない着眼点によって物語の新たな1?が広がりをもって浮き上がってくることもあり、異なる価値観を受け?れることの重要性を実感しました。
近代?学の授業では、東京の各所を題材とする近代?学作品を扱いました。作者が描かなかった部分を、当時の地理や時代背景、文化などから考察していきました。考察を重ねていくなかで、?葉の奥を想像し読み解く習慣が?についたように思います。また古典?学の授業では、?取物語を題材に、平安?学に描かれている恋愛?結婚の慣習について考察しました。古典?学は、?語も価値観も現代とはかけ離れているように?えるため敬遠しがちですが、かぐや姫が、相?を深く知らないままに結婚すると後悔するに違いないと話すくだりなど現代現代にも通ずる一面があることを発見でき、理解しようと歩み寄ることで古典が現代社会のなかにも息づいていることを実感することができました。
こうした授業を通じて、日常生活のなかでも、他者の考えを想像する力につながり、他者の言葉に耳 を傾け受け入れる姿勢が身に付くとともに、人とのコミュニケーションを深めることに役立っていると感じています。
自分と別の世界を生きている子どもに寄り添える教師をめざして
ゼミでは?本語学を优德体育,优德w88体育appしています。特に時代によって?葉がもつニュアンスが変化することに??さを感じています。例えば、現代では「良い巡り合わせ」を?す「幸せ」という?葉が、かつては良し悪しを問わない「巡り合わせ」を?す?葉として使?されていました。これは、「災い」の対義語である「幸い」の意味が影響し、「幸せ」は良い状態であるというイメージが拡?したことによって語義が変化したと?われています。こうした?葉の変化には、その時代時代を?きる?々の考えが反映されており、?葉のなかにある歴史や?化を感じることで、社会と?分とのつながりをより意識するようになりました。
また、国語科の中学??等学校教員を?指して教職課程を履修していますが、なかでも特別?援教育の授業が強く印象に残っています。?える情報を優先する?徒もいれば、聴覚優位の?徒もいるというように、それぞれに認知特性があることを学び、?分が?えている世界と別の世界のなかに?きている?徒??ひとりの声に?を傾け寄り添える教員になりたいと強く思うようになりました。他にも、学校教育の実態や?徒とのかかわり?を学んだことで、??のなりたい教師像が具体化されたと感じています。
5年、10年という?期スパンで?分のキャリアビジョンを考えたとき、社会のしくみを理解し、研鑽を積むことで、将来の社会を担う?どもたちに、その経験を還元できると考え、卒業後は、企業で社会経験を積み、将来的には国語科の教員になりたいと考えています。

- 日本語日本文学科
※所属?肩書きを含む記事内容は、インタビュー時(2024年)のものです。