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予測できない未来をどう生きていくか

  • 教育学科

野井 和 Nodoka Noi

聖?のリベラル?アーツ教育に興味がありました。もともと国際問題や語学に興味がありましたが、本当にそれを学びたいのか、考える時間が欲しかったこともあります。また、留学したいと考えていたこともあり、留学中に学んだことで単位が取れる制度にも魅?を感じました。

これまで生きてきた自分の世界を問い直す

専攻はもともと語学や国際問題に興味があり国際交流学科を考えていましたが、教育学科の発展途上国における教育問題の授業を受けたときに、発展途上国の子どもたちが、学校に行きたくてもいけなかったり、幼い頃から家事使用人として働かざるを得ないという現状を知り、これまで生きてきた自 分の世界の狭さにショックを受けました。そこで、国際問題を考えるなかでも、社会的弱者である子 どもの問題によりフォーカスしたいと思い、教育学科を選択しました。

授業は、少人数のグループに分かれてさまざまな意見交換をする場があり、討論を通じて、問題を自 分自身がどう考えるかという問いが生まれます。教育学科での学びは、どんな学びも自分の生活と結びついており、アカデミックな知の蓄積というよりも、自分がその問題にどうアプローチできるかを考えさせられる側面が強いと感じています。
また、座学よりも実践的授業が多いことも特徴です。課題も多く、例えば、人間学習という授業では、国際時事について、子どもたちに伝えたいことを動画にまとめました。また、グループに分かれてテーマに沿った創作ダンスを考えたりと、自己表現をする授業が多いと思います。こうした頭と身 体をフル回転させる授業を通じて、座学よりもアクティブラーニングの方が記憶に残りやすく、子どもたちも楽しみながら覚えられるということを実感しています。

聖心の、一つの分野に留まらず広く学べるリベラル?アーツ教育は、まさにアクティブラーニングに適した教育だと感じます。教育者が多くの視点を持っていることで、子どもたちとのコミュニケーションを深めることができるように思います。

答えのない問「教育とは何か」に向き合う

専攻に進んだ当初、国際的な社会問題に興味が集中していましたが、教育原理や教育哲学などの授業を受け、学びが深まるにつれ「教育」「学び」とは何かという、そもそもの問題に突き当たりました。

日本では、「詰め込み教育」「ゆとり教育」など時代の変遷によって、学校教育の在り方そのものが変化しています。ICT教育についても、私が学んできたことよりも、いまの子どもたちが学んでいることの方が数段進んでいます。常に新しいことに触れることができることは、教育の面白さだと感じています。同時に、新しいことを始めることはメリットだけでなく、デメリットも考えなければならないということにも気づかさ
れました。新しいことばかりに囚われるのではなく、これからを?きる?どもたちの幸せにとって、どんなことを教えることが必要なのか、予測ができない未来をどう?きていったらいいか、対応?を養うための授業の?夫が必要だと考えています。教育は、求められる?材を育てることではなく、?ども??の?きる?を育てることだと、聖?での学びを通じて強く思うようになりました。?は教育を受けて成?していきます。教育次第で未来は変わると思っています。例えば気候変動が?どもたちに与える影響や、不測の事態に対応できる?が求められていると感じています。予測できない未来を?きる?をつけてほしい。卒業後は、留学を経たのち、大学院へ進学し、これからの教育の在り?を探っていくつもりです。

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野井 和 Nodoka Noi

※所属?肩書きを含む記事内容は、インタビュー時(2024年)のものです。

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