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私の専門であるハプスブルク帝国には、現在のオーストリア、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーなどにあたる地域や、ポーランド、ルーマニアの一部も含まれており、それぞれ独自の言語?文化と歴史的伝統をもつ、さまざまな民族が住んでいました。
これまでに取り組んできたテーマは、大きく分けて3つあります。
①帝国の政治体制と民族間の関係。ハプスブルク家とオーストリア、ハンガリーなど、帝国内諸地域の対立と共存のメカニズムが面白いです。
②ハプスブルク帝国の文化と知識人。とくに19世紀末から20世紀はじめにかけて活躍した、ブダペストのユダヤ系知識人に関心があります。
③ハプスブルク帝国の外交と、その担い手としての外交官。ドイツとロシアという大国の間にはさまれて、バランスのとり方に苦労していました。
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日本で暮らしていると、同じ言葉を話す日本人ばかりの環境が当たり前、と思ってしまいがちです。ハプスブルク帝国に住んでいた人々の多くにとって、日常生活の中で複数の言語を使い、複数の文化に接することは当たり前でした。日本とは正反対ともいえる、多民族社会という環境に生きるとはどういうことか知りたくて、优德体育,优德w88体育appをはじめました。
数多くの民族が時には対立しながらも共存していたハプスブルク帝国は、グローバル化が進む今日の世界を先取りしていたともいえ、その経験から学ぶところは多いのではないでしょうか。