コード JA11-01
授業科目 教育学概論
副題 (教育の理論と実践の統合可能性を考究する)
副専攻 J1
特記事項
担当者 増渕 幸男
単位 4
期?曜時 通年 金3
対象学年 2年

学習目標
 理解しているようで、実は生活の一部に組み込まれてきた教育という営みが、人類の過去?現在?未来にどのような意味と価値をもっているのかについて理解し、最終的に自分の教育観および理論を構築していくことを目指します。
授業概要
 教育という営みは人類が地球上に誕生してから存在した人間の生の営みです。とくに制度化されるにつれて「教育」という言葉も概念も意味を少しずつ変えていきます。家庭?学校?社会においてそれぞれの目標とする教育の役割の変化に注意しながら、現代の教育を理解するための諸課題について総合的に理解できるよう、具体的事例を取り入れて講義します。
テキスト
 『教育学21の問い』増渕?沼田編 福村出版
参考文献?課題図書
 『教育学への誘い』山﨑編 ナカニシヤ出版
 『グローバル化時代の教育の選択』増渕 上智大学出版
受講生への要望
 テキストを使用しますので、次週の受講準備として指示する箇所を読んでおいて下さい。予習を前提にした講義の進め方をいたします。また、毎時間リアクションペーパーを書いていただきますので、短時間で自分の意見を表現する力を身につけていただきます。対話形式もとりますので、積極的な受講態度を期待します。
評価方法
 出席30%、リアクションペーパー50%、受講態度(参加意欲や発言等)20%
授業計画
1.オリエンテーション、授業の進め方について、リアクションペーパーについて、テキストの使用方法について
2.教育という営みを学問として理解することの意味について
3.教育が必要とされる人間の本質理解について
4.教育という言葉の語源および東西での違いについて
5.教育の目的およびその実現とは何かを考えます
6.人を教育する、知識を学ぶ、という行為の意味について
7.学びの中から修得すべき大切なものとは何かについて考えます
8.学校教育の歴史的変遷について理解します
9.学校教育が国際社会でどのように違うかを取り上げます
10.教師の役割と課題について具体的事例を参考に考えます
11.教師ー生徒の教育的関係とは何かを理解します
12.代表的な教師論からみる教師のあるべき姿について
13.公教育とはどのような意味をもっているかを考えます
14.国際性を育む教育について多文化社会との関係で考えます
15.グローバル化時代の教育のあり方について理解します
16.教科書の存在理由と作成問題について考えます
17.カリキュラムのあり方と役割について考えます
18.教育と指導の関係および違いについて理解します
19.生徒理解の基本原理について人間学的視点から考えます
20.教育的病理現象と病理的教育現象の違いと問題を考えます
21.「いじめ」を取り上げて人間形成の課題を考えます
22.「不登校」を取り上げて教育の責任について考えます
23.家庭教育での親の立場と役割とは何かについて考えます
24.地域社会のもつ教育的機能について社会学的に考えます
25.「こころ」を育む教育、「こころのノート」を取り上げます
26.教育が目指す価値実現とは何かについて考えます
27.現代社会が直面している価値多様化の克服問題を考えます
28.教育の現代的意義を再検討します
29.年度内に新たに生起した教育問題を取り上げて説明します
30.講義全体を総括し、補足および質問に答えます
自由記述欄
 これまでは教育を受けてきた立場ですが、これからは教育を主体的に考え実践していく立場になることを意識し、自分自身の教育観を構築していくために日常生活の様々な体験から学んでいけるようにします。

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